私はスキーのモーグル競技選手として活動しています。父親の影響で3歳からスキーを始め、5歳頃モーグルに出会い、その時から今日に至るまで金メダルを獲得すべく、練習に励んでいます。
モーグルとは、スキーのフリースタイル競技の一つで、凹凸のある斜面を滑走して、技術や速さを競うスポーツです。
私はその競技で実績を残すために実家のある京都を離れて、単身で長野の白馬高校へ行き練習を重ね、国体で優勝、ジュニアオリンピックで準優勝を果たしました。しかし、大会に参戦していくうちに、世界を相手に戦うにはもっと実力が必要だということに気づき、自分の理想とする滑りを教えてくれるコーチをつけるために、単身でアメリカへ。
アメリカには、指定強化選手に選ばれるまで6ヶ月間滞在し、英語の勉強はもちろん、語学力向上のために様々な国の人と会話をすることで見識を広め、確実にコーチとのコミュニケーションを取っていきました。
そして日々、コーチのもとでトレーニングに励み、徐々に求めている滑走スタイルに近づくことに成功。
そして、2018-2019年の冬シーズン、北米ツアーで総合優勝、全日本選手権で優勝という実績を残すことが出来ました。
しかし、私はこれからがスタート地点だと感じています。
なぜなら、2019年12月からワールドカップに出場するからです。日本代表のモーグル競技選手として、より一層活躍できる環境があり、今まで以上に競技に対して集中し、真摯に取り組まなければなりません。目指すは、2022年北京オリンピック金メダル獲得です。
モーグルは自分に常識や交流の輪を与えてくれました。
モーグルに出会っていなかったら、今の自分はいなかったと思います。この素晴らしい競技をより多くの人に広めたいという想いがあります。
モーグルは他のフリースタイルスキー競技と比べ、個人でのPR活動やスポンサー活動がとても消極的です。この競技を沢山の人に知ってもらうため、また競技人口を増やすために自らがより良い実績を残し、モーグルの認知度を上げていきたいです。そして、今まで私のことを支えてくれて応援してくださっている方々に恩返しをしたいと思います。
私の目標は、2022年北京オリンピックで日本人男子初の金メダルを取ること。さらに、2026年イタリアオリンピックで2連覇を果たすことです。
これからも努力を惜しまず、一歩ずつ実績を積み、挑戦し続けます。