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GO BEYOND な

岡田陽大(オカダヒナタ)

レーシングライダー

私の生まれた町、生駒市にはスポーツランド生駒という小さなサーキットがあります。私は小さい頃から、乗り物が大好きで、物心ついた頃にはトミカに夢中でした。ゲームもレースゲームばかりしていました。そんな私を見兼ねた父は、バイクでは無く、カートの体験会に生駒スポーツランドへ連れて行ってくれました。1日の体験を終えた僕の元に、スポーツランド生駒のオーナーさんが、「この子はカートじゃ無くてバイクに乗せるべき!」と駆け寄って来ました。オーナーさんのお声が無ければ、私は今頃、4輪の方に居るかもしくはモータースポーツから離れた生活をしているのかもしれません。それをきっかけに、父がポケットバイクの体験会にも連れて行ってくれました。それがバイクレースの世界への幕開けでした。バイクレースのヘルメットから見える世界は、普通の生活では味わえない世界です。そんな中で、私はスリルを楽しんでいるような気がします。最高速度200キロ超えの世界では、説明のできない素晴らしい世界が広がっています。レース自体は、年間を通して戦います。全日本選手権では全6戦を戦いました。全日本選手権では1つレースをリタイヤしてしまうと、全体のポイントランキングに響いてしまいます。なので、守りのレースにするのか、攻めのレースにするのかの選択が大切になってきます。バイクレースはとにかく、スピードが命です。何を言われようが、レースを1番最初にゴールしたライダーの勝ちです。どんな評価も、勝ち一つで覆せるところも好きなところです。また、個人スポーツではありますが、チームスポーツでもあります。チームオーナー、メカニック、エンジニア、スポンサーやライダーといったチームで戦います。勝利は皆んなの勝利でもあります。勝利を皆んなで分かち合う時間が、大好きです。

私は世界への挑戦を諦めていました。日本で、プロライダーとして生計を立てていこうと考えておりました。そんなある日、「なんでバイクを始めたのか」この問いが頭の中によぎりました。それは小さい頃、世界最速になった世界を見てみたいと強く願ったからだと思い出しました。私は原点を忘れていました。その日のうちに、世界へもう一度挑戦させて欲しいと家族に相談しました。家族は反対する事はなく、快く受け入れてくれました。海外のライダーは貪欲さが日本のライダーと大きく異なると思っております。そんな環境で、切磋琢磨できる事を楽しみにしております。ライダーとしての、在り方を学べることにも楽しみにしております。また、今はバイクレースの人口が減りつつある状況であります。特に未来を背負う子供の層が少なくなっております。そんな今、私が夢を追いかけ海外で戦う姿で子供達に勇気を、与えたいとそう思いました。スポーツの原動力は夢と楽しさにあると私は思います。

私が大切にしていることは、100%を常に出し続けることです。海外でレースをする度に、現実を突きつけられます。しかし、私は常に妥協は許さず、100%を出し続けました。思いっきり苦しんだレースの後の私は、確実に強くなっていると実感します。レースでは、全部勝つ事は難しいことではあります。しかし、100%を常に出すことは可能あると思います。また、自分を超えていくためには全力で楽しむことだと思います。100%楽しんだ選手に、勝てる選手はいないと思います。僕の中で「GO BEYOND.=超えていく」とは、全力でぶつかり、全力で楽しむことだと思います。これから超えていきたいのは、過去の自分です。私が1番恐れていることは成長が止まることです。世界で勝つには、今のままでは駄目だと分かっているからこそ、成長できますし、ワクワクします。さらにバイクレースは私1人で成り立つスポーツでは無く、レース主催関係者、チームスタッフ、サーキット運営陣そして、私を支えてくれる家族の皆様の存在があって初めて、私はバイクにまたがることができるのです。皆様に応援していただけるように、努めていこうと思います。

GO-BEYONDER No.660

レーシングライダー

岡田陽大

2007年8月21日奈良県生駒市生まれ。小学1年生にバイクレースを始める。
2022〜2023年にHRS-moto Advanceに所属し、近畿選手権に出場。2024年度にAKENO SPPEDに所属し、全日本ロードレース選手権に出場。
X(旧Twitter):https://x.com/okadahinata_21
Facebook:https://www.facebook.com/share/15dmBs8fLC/?mibextid=wwXIfr
Instagram:https://www.instagram.com/hinataokada21

2024年度 全日本ロードレース選手 年間ランキング2位

2023年度 近畿選手権 年間ランキング2位

2022年度 近畿選手権 年間ランキング3位

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